【令和8年度】スタートアップ知的財産支援事業(ハンズオン支援)完全解説|最大1,500万円助成と専門家伴走支援

「最大1,500万円の助成金」と聞くと、一般的な補助金制度を想像する方も多いでしょう。
しかし、本事業は少し仕組みが異なります。

本事業は単なる助成金ではなく、知財戦略の策定から特許出願までを専門家が伴走支援するスタートアップ向け支援制度です。

まず、優れた技術やアイデアを持つスタートアップを最大10社採択し、専門家による伴走支援を実施。その後、策定された戦略をもとに助成審査が行われ、採択企業には最大1,500万円の助成が行われます。

つまりこの制度は

「専門家の伴走支援」+「助成金」

という二段階型の支援制度です。

制度の仕組みを理解せずに申請すると、

  • 助成金が最初から交付されると思っていた
  • 研究開発補助金だと誤解していた

といったケースも少なくありません。

この記事では、制度の構造や注意点を実務目線で整理します。

制度概要(趣旨・目的)

本事業は、優れた技術を持つスタートアップの

  • 事業戦略
  • 知財戦略
  • 特許取得

を一体的に支援する制度です。

スタートアップでは

  • 技術はあるが知財戦略が弱い
  • 特許をどう活用すればよいかわからない

といった課題が少なくありません。

そこで東京都(東京都知的財産総合センター)では、

知財戦略アドバイザーとビジネス専門家による専門家チームを編成し、伴走支援を実施します。

支援内容の例

  • 事業戦略・知財戦略の策定
  • 市場調査
  • 先行技術調査
  • 技術開発・改良の方向性整理
  • 特許出願・権利化支援

単なる資金支援ではなく、戦略づくりから支援する制度である点が特徴です。


制度の仕組み(最大10社採択)

本制度は、まず「支援対象」に選ばれることがスタートです。

STEP1

スタートアップを募集(最大10社)

優れた技術・アイデアを持つスタートアップを募集し、審査のうえ

最大10社が採択されます。

東京都が厳選するスタートアップ支援制度のため、採択されれば対外的な信用力向上にもつながる可能性があります。


STEP2

専門家による伴走支援(最大3年間)

採択企業には

  • 知財戦略アドバイザー
  • ビジネス専門家

による伴走支援が提供されます。

支援期間

令和8年10月〜令和11年9月(最大3年間)

専門家チームが、企業ごとの課題に応じて

  • 事業戦略
  • 知財戦略
  • 市場調査
  • 技術開発

などをサポートします。


STEP3

約5か月後に助成審査

支援開始から約5か月後、

  • 事業戦略
  • 知財戦略

を提出し、

助成金交付に向けた審査

が行われます。

目安時期
令和9年2月〜3月頃


STEP4

助成金の申請(採択企業のみ)

ここで重要なポイントです。

本助成金は、

ハンズオン支援採択者のみ申請可能

となっています。

つまり

ハンズオン支援に採択された企業だけが助成申請できる仕組みです。


助成内容(期間・上限額・助成率)

助成金の内容は次の通りです。

項目内容
助成限度額1,500万円
助成率1/2以内
対象経費特許出願費、技術開発費など

対象経費の例

  • 知的財産権の出願費用
  • 権利化までの技術開発費
  • 技術実験・検証費
  • 技術改良費

なぜ助成金は二段階なのか

この制度では、最初から助成金が交付されるわけではありません。

理由は

知財戦略がないまま研究開発や特許出願を進めても、競争優位につながらない可能性があるためです。

そこで本制度では

1 専門家と一緒に戦略を作る
2 その戦略に基づいて開発・出願を進める

という流れを採用しています。

つまり

「勝てる知財戦略を作ってから投資する」

という設計です。


採択されやすいスタートアップの特徴

本事業は最大10社のみ採択される制度です。
審査では「技術 × 事業性 × 知財戦略」のバランスが重視されます。

特許化できる技術がある

独自技術や新規性のある技術など、
特許出願を前提とした技術を持つ企業は評価されやすくなります。


市場性が明確

審査では

その技術が市場で使われるか

という点も重要です。

  • 市場規模
  • ターゲット顧客
  • 競合との差別化

などを説明できる企業は評価されやすくなります。


知財戦略の必要性が明確

例えば

  • 特許戦略を整理したい
  • 海外展開を見据えた知財戦略が必要
  • 技術の権利化を進めたい

など、知財戦略の必要性が明確な企業は採択されやすい傾向があります。


申請前に確認したい落とし穴チェックリスト

申請前に、次のポイントを確認しておきましょう。

☑ 助成金は誰でも申請できる制度ではない
☑ ハンズオン支援採択者のみ助成申請可能
☑ 採択数は最大10社
☑ 特許出願を前提とした事業が対象
☑ 技術開発は自社主体で行う必要がある
☑ 申請には事前予約が必要


まとめ

令和8年度
スタートアップ知的財産支援事業は

専門家による伴走支援と助成金を組み合わせた東京都のスタートアップ支援制度です。

ポイントを整理すると

  • 最大10社採択
  • 専門家チームによる伴走支援
  • 約5か月後に助成審査
  • ハンズオン支援採択者のみ助成申請可能
  • 最大1,500万円の助成

という仕組みです。

「技術はあるが、知財戦略をどう作るべきか悩んでいる」

というスタートアップにとって、
技術を競争優位に変える大きなチャンスとなる制度といえるでしょう。


令和8年度 スタートアップ知的財産支援事業 ハンズオン支援

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