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【令和8年度】AI×データ知財取得支援事業とは?AI関連の特許取得に最大60万円

【令和8年度】AI×データ知財取得支援事業とは?AI関連の特許取得に最大60万円

AIやデータを活用した新しい技術を開発していて、

「開発した技術を特許として守りたい」
「特許を取得したいけれど、何から始めればいいかわからない」
「特許出願や弁理士にかかる費用を抑えたい」

と考えている東京都内の中小企業・小規模企業者の方に注目していただきたい支援制度があります。

東京都中小企業振興公社では、令和8年度「AI×データ知財取得支援事業」を実施しています。

この事業では、AI等の技術革新によるデータ活用技術に関連した特許の取得を目指す取組に対して、専門家によるハンズオン支援と、特許出願から登録までに必要となる経費の一部を助成します。

助成限度額は一般の中小企業者等で45万円、小規模企業者の場合は最大60万円です。

現在、第2回の申請を受け付けており、締切は2026年9月30日(水)17時です。

第3回は2026年11月24日(火)~12月25日(金)17時までが予定されていますが、最新の公表情報では、助成金予算の執行状況により第3回の募集が行われない場合があります。

AI×データ知財取得支援事業とは?

AI×データ知財取得支援事業は、東京都内の中小企業者等による、AI等の技術革新によるデータ活用技術に関連した特許取得を支援する制度です。

単に特許取得にかかった費用を助成するだけではなく、

① 専門家によるハンズオン支援
② 特許取得にかかる経費の助成

という2つの支援を受けられることが大きな特徴です。

① 専門家によるハンズオン支援

ハンズオン支援では、知財アドバイザーや専門家(弁理士、ビジネスモデル専門家等)から、特許取得に向けたアドバイスや相談対応を受けることができます。

具体的には、

  • 特許アイデアの発掘・抽出
  • 先行技術調査
  • 特許出願や登録等のスケジュール策定・進捗管理
  • 特許アイデアに関するビジネスモデルの整理

などの支援が行われます。

支援内容に合わせて専門家が選任され、専門家に対する謝金は東京都中小企業振興公社が負担します。

そのため、「AIを活用した技術はあるけれど、どの部分を特許として出願できるのかわからない」といった企業にとっても、専門家の支援を受けながら特許取得を目指せる制度となっています。

特許取得にかかる費用を最大60万円助成

ハンズオン支援に加えて、特許出願から登録までに必要となる経費の一部について助成を受けることができます。

助成内容は次のとおりです。

区分一般小規模企業者
助成限度額45万円60万円
助成率1/2以内2/3以内
助成対象期間交付決定日から起算して1年以内同左

小規模企業者の場合は、助成対象として認められる経費の3分の2以内、最大60万円の助成を受けることができます。

どんな経費に使える?

助成対象となるのは、特許の出願から登録までに必要となる経費です。

具体的には、

  • 国内特許の出願手数料・登録料
  • 外国への特許出願手数料・登録料
  • 審査請求料・中間手続費用
  • 弁理士などの代理人費用
  • 翻訳料
  • 外国出願に伴う国際調査手数料・国際予備審査手数料
  • 海外への振込手数料・通信費・運送料等

などが対象となります。

つまり、AI・データ活用技術に関する特許を取得する際の出願費用や審査請求料、弁理士費用、翻訳料などに活用できる助成事業です。

なお、国内取引における消費税や振込手数料などの間接経費は助成対象外となります。

また、対象となる経費は、原則として助成対象期間内に発注または契約、実施、支払いまでのすべてを完了する必要があります。

どんな事業が対象になる?

対象となるのは、次の2つの要件を満たす事業です。

① AI等の技術革新によるデータ活用技術に関連した特許の取得を目指す事業であること

② 助成対象期間中に、国内または海外における出願の完了が見込まれること

申請時点ですでに出願が完了しているものや、助成対象期間内での出願完了が見込めないものは対象となりません。

そのため、これからAI・データ活用技術について特許取得を進めたい東京都内の中小企業等に適した支援制度といえるでしょう。

対象となる事業者

AI×データ知財取得支援事業の主な対象者は、次のとおりです。

  • 中小企業者・小規模企業者(会社・個人事業者)
  • 中小企業団体
  • 一般社団法人・一般財団法人

法人の場合は、申請日時点で東京都内に登記簿上の本店または支店があることなどが必要です。

また、東京都内の事業所で実質的に1年以上事業を行っている事業者のほか、事業期間が1年未満でも、東京都内で創業し、都内の事業所で実質的に事業を行っている場合は対象となる可能性があります。

個人事業者の場合は、提出済みの開業届によって、納税地や主たる事業所などの東京都内所在が確認できることなどが必要です。

なお、東京都内に登記や事業所があるだけではなく、実際に東京都内で事業活動を行っていることが求められます。

申請スケジュール

令和8年度は、3回の募集が予定されています。

募集回申請受付期間
第1回2026年5月27日(水)~6月30日(火)17時
第2回2026年8月24日(月)~9月30日(水)17時
第3回2026年11月24日(火)~12月25日(金)17時

現在は第2回の申請受付期間中で、2026年9月30日(水)17時が締切です。

なお、最新の公表情報では、助成金予算の執行状況によって第3回の募集が行われない場合があります。

第2回については、審査を経て2026年11月上旬頃に交付決定予定となっています。

申請方法

申請は、国の電子申請システム「Jグランツ」から行います。

Jグランツを利用するためには、GビズIDプライムアカウントが必要です。

GビズIDプライムの取得には審査があり、募集要項では概ね2週間以上かかると案内されています。

第2回の締切が迫っているため、まだGビズIDプライムを取得していない場合は、早めに発行手続きを進めましょう。

申請の大まかな流れは、

GビズID取得 → 交付申請書を取得 → 申請書類を作成 → Jグランツから申請 → 審査 → 交付決定

となります。

郵送・持込・メール等による提出は受け付けていません。また、申請受付期間終了後の提出もできないため、余裕を持って準備することが大切です。

申請前に確認しておきたいポイント

① 申請時点ですでに出願済みのものは対象外

この事業は、これから特許取得を目指す取組が対象です。

申請時点ですでに出願が完了しているものや、助成対象期間内に出願完了が見込めないものは対象となりません。

また、助成対象期間中に出願が完了しなかった場合は事業完了とならず、助成金も交付されません。

② 経費は交付決定後からが基本

助成対象経費は、原則として助成対象期間内に発注または契約、実施、支払いまでのすべてを完了した経費である必要があります。

そのため、助成金を利用する予定の経費については、交付決定前に発注・契約を進めないよう注意しましょう。

③ 助成金は後払い

交付決定された時点ですぐに助成金が振り込まれるわけではありません。

助成事業完了後に公社が内容や経理処理などを確認し、助成金額が確定した後に支払われる後払い方式です。

また、交付決定時に示される交付予定額は、実際の支払額を保証するものではありません。検査結果によって減額される場合があります。

④ 同じ内容で他の助成金との重複はできない

同一内容について、公社・国・東京都・区市町村などから助成を受けている場合は対象となりません。

また、同一内容で東京都中小企業振興公社が実施する他の助成金に併願することもできません。

⑤ 提出書類のマイナンバーに注意

確定申告書や開業届などを提出する際、マイナンバー(個人番号)が記載されている書類はそのまま提出できません。

マイナンバーが記載されている場合は、該当部分を黒塗りにして提出しましょう。

こんな事業者におすすめ

AI×データ知財取得支援事業は、

「AIやデータを活用した独自技術を開発している」

「開発した技術について特許取得を検討している」

「特許出願や弁理士費用などの負担を抑えたい」

「特許にできる技術なのか専門家に相談したい」

といった東京都内の中小企業・小規模企業者におすすめです。

特に、費用の助成だけでなく、特許アイデアの発掘や先行技術調査、出願スケジュールの策定、ビジネスモデルの整理などについて専門家の支援を受けられる点が、この事業の大きな特徴です。

まとめ

令和8年度「AI×データ知財取得支援事業」は、AI等の技術革新によるデータ活用技術に関連した特許取得を目指す東京都内の中小企業者等を支援する制度です。

特許出願や審査請求、弁理士費用、翻訳料などに活用でき、助成限度額は一般の場合45万円、小規模企業者の場合は最大60万円です。

さらに、知財アドバイザーや専門家によるハンズオン支援も受けられるため、「特許取得を検討しているけれど、どのように進めればいいかわからない」という企業にも活用しやすい制度となっています。

第2回の申請締切は、2026年9月30日(水)17時です。

申請にはGビズIDプライムが必要です。

申請を検討している方は、早めに準備を進めましょう。

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