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令和8年度(2026年度)スタートアップ等を活用した農林水産分野の課題解決事業とは?最大6,666万円の補助で農業DX・林業・水産業の技術開発を支援!

令和8年度(2026年度)スタートアップ等を活用した農林水産分野の課題解決事業とは?最大6,666万円の補助で農業DX・林業・水産業の技術開発を支援!

東京都では、令和8年度(2026年度)「スタートアップ等を活用した農林水産分野の課題解決事業」の公募を開始しました。

本制度は、東京都の農林水産業が抱える課題を、スタートアップや中小企業が持つ革新的な技術やアイデアで解決することを目的とした大型補助制度です。

AI・ロボット・IoT・ドローン・センシング技術などを活用した製品・サービスの開発・改良を支援するだけでなく、実証実験の場の提供や専門家によるメンタリング、事業化に向けたハンズオン支援まで受けられる点が大きな特徴です。

この記事では、制度概要や補助内容、対象者、対象事業、そして東京都が提示する13の課題について分かりやすく解説します。


制度概要

本事業は、東京都が提示する農林水産分野の課題に対し、スタートアップや中小企業等が持つ革新的な技術を活用し、課題解決につながる製品やサービスの開発・改良を支援する制度です。

対象となるのは、単なる研究開発ではありません。

開発した製品やサービスを実用化し、市場へ普及させることを目指す事業が補助対象となります。

採択された事業者には、補助金に加えて次のような支援も提供されます。

  • 開発・改良に必要な経費の補助
  • 実証実験の場の提供
  • 専門家による個別メンタリング
  • 製品・サービスの実装・普及に向けたハンズオン支援
  • 成果報告会への参加支援

補助金だけでなく、事業化まで伴走してもらえるアクセラレータープログラムとしての側面も持つ制度です。


補助内容

項目内容
補助上限額年間6,666万円
補助対象経費年間1億円まで
補助率2/3以内
対象地域東京都
事業実施期間交付決定日から最長令和10年3月31日まで

単年度で完了する事業だけでなく、2年間にわたる継続事業として申請することも可能です。

継続事業の場合は、令和9年2月頃に実施される遂行状況報告・審査を経て、継続が認められた場合に翌年度も補助を受けることができます。


対象者

本制度の対象となるのは、次のいずれかに該当する事業者です。

  • スタートアップ
  • 中小企業
  • 個人事業主
  • 中小企業グループ(共同申請)

また、申請には次のような要件があります。

  • 国内で実質的に事業を行っていること(創業1年未満の事業者も一定条件で対象)
  • 補助事業の成果を活用し、国内で継続して事業を行う予定であること
  • 東京都が提示する農林水産分野の課題解決を目指す事業であること

共同申請も可能ですが、代表企業が申請・補助金の受領を行うことや、構成企業間に資本関係がないことなどの要件があります。


補助対象事業

対象となるのは、次の4つの要件をすべて満たす事業です。

  • 東京都が提示する農林水産分野の課題解決を目指すこと
  • 具体的な計画と技術的な開発要素があること
  • 実用化製品等の製造・販売権が申請者に帰属すること
  • 市場での販売(実用化)を目的としていること

つまり、研究だけを目的とした開発ではなく、実際に事業化・販売までを見据えたプロジェクトが対象となります。


対象となる課題

本制度では、東京都の農林水産業が抱える課題を解決するため、13の課題が設定されています。

AI・IoT・ロボット・ドローン・センシング技術など、さまざまな先端技術を活用した製品・サービスの開発が対象となります。

ここでは、対象となる全13の課題と開発例をご紹介します。


① 肉体的負担の軽減

担い手不足や高齢化が進む農林水産業において、人手に依存する作業の負担軽減を目的とした機械化・自動化技術が対象です。

開発例

  • 果樹作業支援追従ロボット
  • ドローンによる播種・防除技術
  • 自動収穫結束機
  • コマツナ向け除草機械
  • AIを活用した農産物選別機
  • 自動農薬散布機

② 東京農業における生産性向上

狭小な農地でも効率よく生産できるよう、既存機器の小型化や作業効率向上につながる技術開発を支援します。

開発例

  • 抹茶製造装置の小型化
  • 複数ポットへ同時施肥できる機械
  • 土壌の化学性・物理性を測定する装置

③ 最適な栽培ノウハウ等の導入による作業性向上

AIやアプリなどを活用し、栽培ノウハウを蓄積・活用する技術開発が対象です。

開発例

  • 自動選果・選別アプリ
  • 生育モニタリングアプリ
  • 営農計画提案システム
  • 肥料計算システム
  • 環境制御設定システム
  • 花き市場の需要予測システム

④ 自然災害・異常気象での安全・安定生産

猛暑や豪雨、台風などの自然災害・異常気象下でも安定した生産を実現する技術開発を支援します。

開発例

  • ブドウの樹上着色を促進するLED照射装置
  • 気候変動に対応した安定生産技術

⑤ 鳥獣害の被害対策

鳥や野生動物による農作物被害を防ぐための技術・製品開発が対象です。

開発例

  • 防鳥・防獣技術
  • 小型・中型鳥の食害防止技術
  • 蜜蜂の糞害対策
  • サル・イノシシ・ハクビシン・アライグマなどへの獣害対策技術

⑥ 病害虫の被害対策

病害虫の早期発見や発生抑制、防除に役立つ技術開発を支援します。

開発例

  • 病害虫・生理障害診断システム
  • コナジラミ類の防除機械
  • アザミウマ類やハダニ類など微細害虫の発見機械

⑦ 廃棄物処理コストの軽減

農業・畜産業では、栽培残渣や家畜ふん尿などの廃棄物処理に、多くの時間やコストがかかっています。

本制度では、廃棄物を効率的に処理し、コスト削減や作業時間の短縮につながる技術・機械の開発も支援対象となっています。

開発例

  • 栽培残渣の活用技術
  • 家畜ふん尿の堆肥化時間短縮技術

⑧ 飼育状況の管理

畜産業では、人手不足の解消や作業の省力化を目的として、家畜の健康管理や分娩監視などを行う技術開発も対象です。

開発例

  • 健康管理補助デバイス
  • 分娩兆候判定システム
  • 飼料成分を迅速に把握する技術

⑨ 臭気対策

家畜ふん尿から発生するアンモニアや硫化水素などの臭気対策も、重要な課題として位置付けられています。

臭気を抑制し、畜産経営の環境改善につながる技術開発も補助対象です。

開発例

  • 畜舎内モニタリングシステム
  • 自動環境制御装置
  • 臭気対策技術

⑩ 山間部の作業の省力化

東京都の多摩地域では、山林の多くが急峻な地形であり、林業の作業効率化が大きな課題となっています。

こうした環境でも活用できるロボットや画像解析技術などの開発を支援します。

開発例

  • 山林用追従ロボット
  • AIを活用した樹種判別システム
  • リモートセンシング技術

⑪ 通信環境の整備

山間部や島しょ地域では、通信環境が十分でない場所も少なくありません。

電波が届きにくい場所でも安定した通信を確保し、農林水産業のDXを推進する技術開発が対象となっています。

開発例

  • 圃場通信を補完する長距離ネットワークシステム
  • 山間部向け通信機器
  • 島しょ地域向け通信技術

⑫ 水産物の鮮度維持

島しょ地域で水揚げされた水産物の品質向上や鮮度維持に役立つ技術開発も支援対象です。

開発例

  • 水揚げ直後のマグロの鮮度を非破壊で測定する機器

⑬ 省エネルギー対策

農林水産業で使用する設備の省エネルギー化や、再生可能エネルギーを活用した製品・資材の開発も対象となります。

開発例

  • 農林水産業で使用する機器の省エネ化
  • 再生可能エネルギーを活用した製品開発
  • 石油由来ではない製品・資材の開発

補助対象経費

本事業では、技術開発・改良から実用化までに必要となる幅広い経費が補助対象となります。

対象経費内容
原材料・副資材費試作品などの製作に必要な材料費
機械装置・工具器具費設備・機器・ソフトウェア等の導入費
委託費専門機関等への委託費
産業財産権出願・導入費特許・商標等の出願費用
直接人件費開発に従事する従業員の人件費
旅費交通費実証実験や開発に必要な旅費
展示会出展費製品・サービスの販路開拓費

申請スケジュール

内容日程
公募開始令和8年7月14日
公募締切令和8年8月20日
一次審査(書類審査)8月下旬(予定)
二次審査(プレゼン審査)9月中旬(予定)
交付決定・事業開始9月下旬(予定)

申請は、電子申請システム「Jグランツ」から行います。

利用にはGビズIDプライムアカウントが必要です。ID発行には日数を要する場合があるため、申請を検討している方は早めに取得手続きを進めましょう。


審査のポイント

本制度では、財務状況だけでなく、事業内容そのものが重視されます。

主な審査ポイントは次のとおりです。

  • 東京都の農林水産分野の課題解決につながるか
  • 技術やアイデアに新規性・独自性があるか
  • 実現可能な開発計画となっているか
  • 市場性・事業性があるか
  • 実用化・販売まで見据えた事業であるか

単なる研究開発ではなく、社会実装・事業化を目指す計画であることが重要な評価ポイントとなります。


この補助金はこんな企業におすすめ

本制度は、次のような企業に特におすすめです。

  • AI・IoT・ロボット技術を開発している企業
  • 農業・林業・水産業向け製品やサービスを開発している企業
  • 東京都で実証実験を行いたいスタートアップ
  • 開発した技術を事業化・販売したい中小企業
  • 農林水産分野のDXに取り組む企業

よくある質問(FAQ)

Q. ものづくり補助金との併願はできますか?

はい、併願は可能です。

ただし、同一テーマで重複して補助金を受けることはできません。 両方採択された場合は、どちらか一方を辞退する必要があります。

Q. 創業したばかりでも申請できますか?

はい。

創業1年未満のスタートアップも一定の要件を満たせば対象となります。

Q. ファブレス企業でも申請できますか?

申請可能です。

ただし、仕様策定やテストなど、開発の主要部分は自社で行うことが要件となります。

Q. 実証パートナーが決まっていなくても応募できますか?

応募可能です。

採択後は、運営事務局による実証場所の提供などの支援も予定されています。


申請時の注意点

申請前に、次のポイントを確認しておきましょう。

  • 研究開発のみを目的とした事業は対象外
  • 設備投資のみを目的とした事業は対象外
  • 開発の主要部分を外部委託する事業は対象外
  • 補助対象期間内に成果物(試作品等)を完成させる必要があります
  • 申請はJグランツで行うため、「GビズIDプライム」の取得が必要です
  • 確定申告書や開業届など、提出書類にマイナンバー(個人番号)が記載されている場合は、黒塗りなどのマスキング処理が必要です
  • 100万円(税抜)以上の機械装置・工具器具費や委託費は、原則として2社以上の見積書が必要です
  • ものづくり補助金など他制度との併願は可能ですが、同一テーマで重複して補助金を受けることはできません

まとめ

令和8年度「スタートアップ等を活用した農林水産分野の課題解決事業」は、東京都が抱える農林水産業の課題解決に向けて、AI・ロボット・IoT・ドローンなどの先進技術を活用した製品・サービスの開発を支援する大型補助制度です。

補助上限は年間最大6,666万円、補助率は2/3以内と非常に手厚く、さらに実証実験の場の提供やメンタリングなど、事業化までを一貫してサポートする支援が受けられる点も大きな魅力です。

こちらの補助金以外にも、

「自社の技術が対象になるか知りたい」「申請要件を満たしているか確認したい」

「事業計画書の作成について相談したい」といったお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

ほじょカツでは、Zoomによる無料相談を実施しています。

事業内容や開発テーマをお伺いし、活用できる補助金・助成金をご提案いたします。

スタートアップ等を活用した農林水産分野の課題解決事
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