「新工場を建設したい」
「生産ラインを自動化したい」
そんな企業にとって、日本最大級の設備投資補助金が
中堅・中小・スタートアップ企業の賃上げに向けた
省力化等の大規模成長投資補助金です。
補助上限は
最大50億円。
ただし、この補助金は
設備投資をすれば採択される制度ではありません。
実際に不採択になるケースでは
- 売上成長の根拠が弱い
- 市場分析が不足している
- 賃上げ計画が曖昧
といった理由が多く見られます。
つまり審査では
「この投資で会社は本当に成長するのか」
が厳しく評価されます。
この記事では
- 補助内容
- 要件
- スケジュール
- 審査基準
- 採択企業の特徴
- 活用事例
を実務目線で解説します。
制度概要(目的)
この補助金の目的は
人手不足に対応する省力化投資と
持続的な賃上げの実現
です。
対象となる投資の例
- 新工場建設
- 生産ライン自動化
- AI・DX導入
- 新サービス開発
つまり
企業の成長につながる大規模投資
が対象になります。
予算規模は
約2,000億円です。
補助内容
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 最大1/3 |
| 補助上限 | 50億円 |
| 投資額要件 | 20億円以上 |
| 100億宣言企業 | 15億円以上 |
| 補助事業期間 | 交付決定〜令和10年12月 |
例)
設備投資30億円
→補助金最大10億円
対象企業
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 対象企業 | 中小企業・中堅企業・スタートアップ |
| 従業員数 | 2,000人以下 |
| 事業実施 | 日本国内 |
賃上げ要件(重要)
この補助金では
設備投資で会社が成長し、その成果を社員の給与アップにつなげること
が求められます。
具体的には
従業員1人あたり給与を、3年間で年平均5%以上引き上げること
(※100億宣言企業などは4.5%以上)
補助対象経費
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 建物費 | 工場・研究施設・倉庫など |
| 機械装置費 | 生産設備・検査設備 |
| ソフトウェア費 | AI・DXシステム |
| 外注費 | 設計・加工・検査 |
| 専門家経費 | 技術コンサル |
条件
- 設備・ソフト
100万円以上 - 外注費+専門家費
設備費合計未満
補助対象外経費
代表例
- 車両
- PC・スマートフォン
- 家具
- 自社人件費
- 税金
- グループ会社取引
申請スケジュール(第5次公募)
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 公募開始 | 2026年2月27日 |
| 申請締切 | 2026年3月27日17:00 |
| プレゼン審査 | 4月20日〜4月24日 |
| 採択発表 | 5月中下旬 |
| 交付決定 | 8月上旬以降 |
申請はjGrants電子申請のみです。
採択企業の特徴(審査で見られるポイント)
採択企業には共通した成長パターンがあります。
| 指標 | 採択企業中央値 |
|---|---|
| 売上成長率 | 17%/年 |
| 補助事業売上成長率 | 26%/年 |
| 労働生産性向上 | 30% |
| 賃上げ率 | 6.5% |
つまり審査では
- 売上がどれくらい増えるか
- 生産効率がどれくらい上がるか
- 従業員の給与をどれくらい増やせるか
が重視されます。
老朽設備の更新だけでは採択されにくいのが特徴です。
活用事例
コンタクトレンズメーカー
需要拡大により生産能力不足と人手不足が課題となり、研究所新棟と自動化生産ラインに 127億円 を投資(補助金 41億円)。
その結果、生産能力は月1000万枚増加し、売上は2030年までに 50%増。賃上げと医療機器供給の安定にも貢献しています。
AIエージェント開発(IT企業)
コンサル業界の人材不足を解決するため、AIエージェントと人材マッチング基盤に 15億円 を投資(補助金 5.1億円)。
AI活用により労働生産性は 50%以上向上し、給与も年5%以上増加。地方企業のDX支援にもつながっています。
審査基準(審査員の視点)
審査は
書面審査+プレゼン審査
の2段階です。
評価ポイント
①経営力
②先進性・成長性
③地域への波及効果
④大規模投資・費用対効果
⑤実現可能性
加点措置(採択率アップ)
以下は審査で加点対象になります。
- 金融機関確認書
- J-Startup
- 中小→中堅企業移行
- 本社機能の地方移転
- 既存工場跡地活用
- 地域未来牽引企業
- パートナーシップ構築宣言
- 健康経営優良法人
- えるぼし
- くるみん
また
AI・GX・半導体など17の戦略分野
に該当する事業も評価されます。
この補助金に向いている企業
次の企業は特に相性が良いです。
新工場を建設する企業
製造業・食品など
生産ラインを自動化する企業
人手不足対策
AI・DX投資を行う企業
IT・SaaS企業
海外市場を狙う企業
成長ストーリーが明確
申請前チェックリスト
□ 投資額20億以上
□ 賃上げ5%以上
□ 売上成長戦略
□ 市場分析
□ 金融機関支援
経営者への結論
この補助金は日本最大級の設備投資補助金です。
しかし本質は
企業の成長戦略補助金です。
採択される企業は
- 市場成長を説明できる
- 売上拡大の根拠がある
- 社会価値(賃上げ)がある
この3つを満たしています。
もし
- 新工場建設
- 生産ライン自動化
- AI導入
を検討しているなら、この補助金を活用できる可能性があります。
ただし20億円以上の大型投資。
だからこそ、
事業計画の作り方で採択率は大きく変わります。
「自社の投資計画で申請できるか知りたい」
「採択される事業計画を作りたい」
方は、申請前に専門家へ相談することをおすすめします。
【令和7年度補正予算】大規模成長投資補助金5次
💡補助金情報を探している方へ、このページをシェアお願いします👇

