海外進出するだけではNG?東京のGXを“海外から”進める事業、その本質と採択ポイントを徹底解説!
✅ はじめに:海外に出ればいい補助金ではありません
2026年、東京都が公募を行う「グローバルサウスGX促進事業」の追加募集がスタートしました。
この事業は、中堅・中小企業・スタートアップのGX技術をグローバルサウス諸国で社会実装することを支援するものです。
しかし、重要なのはここからです。
💡 これは「海外に出ればOKな補助金」ではなく、
「東京のGX戦略を“海外から”加速させるための事業」なのです。
この視点を持つことで、申請書の書き方も採択戦略も大きく変わります。
- 単なる「進出支援」ではなく、東京都の脱炭素化にどう還元されるかが審査の焦点
- 採択の鍵は、「海外事業が東京都の脱炭素にどう貢献するか」を語れるか
以下、制度の概要・支援内容・審査ポイントを解説します。
✅ 本事業が「異例」と言える3つのポイント
① 最大3億円。FSでも補助率2/3という破格条件
- マスタープラン・FS(調査)フェーズ
上限 1億円(補助率 2/3、中小企業・スタートアップ) - 実証・事業化フェーズ:
上限 最大3億円(FS含む、補助率1/2)
👉FS(調査)段階で「1億円・2/3補助」が出る制度は非常に稀であり、リスクを抑えて海外展開を検討できる絶好の機会です。
さらに、補助対象となる経費も非常に幅広く、現地出張や設備購入、調査・翻訳・専門家への謝金など、実行に必要な大半の費用がカバーされます。
✅ 補助対象となる経費も幅広い!
この制度は、使える経費の範囲が非常に広いのも特徴です。具体的には、以下のような費用が補助対象となります:
- 直接人件費(申請事業に直接従事する社員・役員の人件費)
- 旅費(国内・海外出張に関する費用)
- 設備費・備品費(試作・導入・改良に要する経費)
- 原材料・副資材費(成果物の構成部品や資副材購入費)
- 借料および損料(機器等のリース費やレンタル料)
- 印刷製本費・会議費・謝金(事業で使用するパンフレット・リーフレット・専門家謝礼など)
- 翻訳費・通訳費・委託外注費(報告書作成、調査・開発の外部委託など)
💡 つまり、「技術検証・調査・試作・現地連携」など、実行に必要なほぼすべての工程に補助が適用されます。
② 東京都が指定する「進出有望国」12カ国とそのGXニーズ
東京都は、次の12カ国を重点ターゲットとして明示しています。
▶ 対象12カ国
- アジア:インド、インドネシア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア、モンゴル
- 中東・アフリカ:UAE、エジプト、南アフリカ
- 中南米:ブラジル、チリ
これに加え、公式サイトの「国別事業領域」資料には国ごとの具体的ニーズが明記されています。
▶ ニーズ例(抜粋)
| 国名 | 技術ニーズ |
|---|---|
| ベトナム | 系統混雑の回避、需給調整支援 |
| インド | 大気汚染対策、EV充電インフラ |
| UAE | 水素・アンモニアの製造と供給網 |
| ブラジル | バイオ燃料、廃棄物発電 |
👉 提案先の国にどの技術で切り込むべきか、資料から逆算できるのがこの事業の強みです。
③ 単なる資金援助ではない「伴走型支援」が魅力
採択されると、デロイトトーマツなどの事務局・連携サポーターが以下を支援してくれます:
- 現地パートナー探し・マッチング
- 制度・法規制の調査
- 融資や実証フィールドの確保
- 企画書のブラッシュアップやFS推進の実務支援
👉 「通ったら終わり」ではなく、採択後の実行まで支援される補助金です。
✅ ここに注意!提出スケジュールとルール
🗓️ 重要日程
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 応募締切 | 2026年2月13日(金)正午必着(メール) |
| 1次審査 | 3月上旬(書類) |
| 2次審査 | 3月27日(面談)予定 |
| 採択決定 | 4月上旬 |
| 事業開始 | 4月中旬以降 |
⚠️ 締切ミスに注意!
| 提出物 | 方法 | 締切 |
|---|---|---|
| 申請書・企画書(Excel・PPT) | メール送信 | 正午必着(12:00) |
| 納税証明書などの原本 | 郵送 | 当日消印有効 |
✅ 【必見】採択されるための審査ポイントとは?
公式資料『審査基準とポイント』では、評価の視点が非常に明確に書かれています。
中でも特に重要なのは、以下の5つです。
① 対象国のGX課題をどれだけ理解しているか?
- 現地のCO₂排出源・政策目標・エネルギー構造を押さえているか
- 社会・経済的な障壁を把握しているか
② 自社技術が「なぜこの課題に効く」のか?
- 現地GX課題とのマッチ度
- 既存プレイヤーとの差別化(価格、性能、運用性)
- 実績や技術的信頼性
③ 「東京のGX」への貢献性(ここが最大の審査ポイント)
この補助金の最大の狙いは「東京都の脱炭素化」です。
単に海外で実証・販売するだけでなく、
その成果が東京にどう“還元”されるかが問われます。
▶ ロジック例
| 貢献パターン | 内容 |
|---|---|
| 直接的貢献 | 海外で生産したグリーン水素を東京都に輸入・活用する |
| 間接的貢献 | 技術・モデルを都内に逆輸入/都内企業との連携強化 |
| クレジット貢献 | 削減量をJCM等でカーボンクレジット化し、都が取得 |
④ GHG削減・経済効果の定量化
- 削減見込(t-CO₂換算)
- 想定売上・雇用・連携社数などの定量指標を忘れずに
⑤ 実現可能性とリスク管理(ここが“落とし穴”になりやすい)
- 海外パートナーの有無
- 現地許認可や物流の整備状況
- 渡航時の安全対策(治安・感染症・避難計画など)
👉 資料には「リスクの特定・対応方針」が必須項目として記載されています。
「どこがリスクか」「どう備えるか」まで書ければ、審査員に安心感を与えられます。
✅ 採択の近道は「審査基準をスライド構成にすること」
📄 公式資料『審査基準とポイント(申請様式見本付き)』は、
そのままパワポ構成テンプレートとして使えます。
- どの順番で何を書くか
- どこに図解を入れるか
- どんな数値を入れると評価されるか
👉 スライド構成に迷ったら、見本PDFの通りに作ればOK。
✅ まとめ:「東京のGXを海外から動かす」ための一手を打て
この補助金の本質は、ただの海外展開支援ではありません。
✅ 「東京のGX戦略を、海外から加速させる」ための事業なのです。
つまり、
「海外で何をするか」だけでなく、
「その成果をどう東京に持ち帰るか」を語れた企業が、採択されるのです。
📝 最後に:今すぐ始めるべき3ステップ
- 公式サイトで「募集要項」と「審査ポイント資料」を入手
- 自社技術がどの国のどの課題に刺さるかを分析
- 東京への還元モデルと、リスク対策の構築
🔗 関連リンクまとめ
グローバルサウスの GX 促進プロジェクト(追加募集)
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