✅この記事でわかること
- 東京都の中小企業向け奨励金の全容
- 支給対象制度・賃上げ要件・診断チェック内容
- 実際の取り組み事例と活用のポイント
- よくある質問と注意点
- 第8回〜第10回の申請スケジュール
1. いま注目の「手取り時間創出・魅力ある職場づくり推進奨励金」とは?
東京都が実施する「手取り時間創出・魅力ある職場づくり推進奨励金」は、
中小企業の働きやすい職場環境づくりを支援する目的で創設された制度です。
従業員の定着や採用強化を目指し、以下のような取組を導入・実施した企業に対して、
最大120万円(1人あたり12万円×最大10人)の奨励金が支給されます。
奨励金は「取り組めば原則もらえる」、補助金は「申請して審査に通ればもらえる」制度です。
2. 奨励金の対象になる企業・制度・支給額
✅ 対象企業の要件
- 東京都内に主たる事業所を有する中小企業
- 常時雇用の従業員がいる
- 雇用保険適用事業所である
- 法定の労働関係書類(就業規則、36協定、給与台帳など)を整備済み
✅ 支給対象の取り組み
| 制度カテゴリ | 制度例 | 要件の一部 |
|---|---|---|
| 柔軟な働き方 | フレックスタイム制度、選択的週休3日制 | 就業規則記載・説明実施済 |
| 時間管理・健康配慮 | 勤務間インターバル制度 | 11時間以上確保 |
| 家庭応援 | 積立休暇制度、セレモニー休暇 | 10日以上積立、有休から充当 |
| 多様な雇用 | 短時間正社員制度、多様な正社員制度 | 制度設計・適用実績あり |
| キャリア支援 | メンター制度、キャリア面談制度 | 評価制度や面談記録あり |
| 福利厚生 | 表彰制度、クラブ活動補助など | 年1回以上の実施記録要 |
💡詳細な定義・条件は「別表1」で定められています。
✅ 支給金額
- 1名につき12万円
- 最大10名分(120万円まで)
- 時給60円以上の引き上げが必要(引上げ後3か月以上継続)
3. 【導入前に要確認】90秒でできる「取り組み診断」内容
申請前には、企業が対象かを簡易診断する「取り組み診断チェック」を行います。
この質問により、自社の現在地が見える化されます。
🔍 チェック項目(全10問)
- 従業員数は何名ですか?
(例:1〜9人、10〜29人、30人〜など) - 業種を教えてください
(製造業、情報通信業、小売・サービス業、その他) - 就業規則が整備され、従業員に周知されていますか?
- 36協定などの労使協定を締結し、労働基準監督署へ届け出ていますか?
- 家庭の事情(育児・介護など)を抱える従業員も安心して働き続けられる体制がありますか?
- 従業員の成長やキャリアアップを支援する仕組みはありますか?
- 従業員の意見を取り入れる制度(面談・アンケート等)がありますか?
- 競争力のある給与水準によって人材の確保・定着ができていますか?
- 適切な労働時間管理により、働きやすさが確保されていますか?
- 今後さらに働き方や職場環境を改善したいと考えていますか?
💡この診断はあくまで参考のため、1〜2問「いいえ」でも申請自体は可能です。
4. 実際に使われている事例紹介
🏢【製造業A社】
選択的週休3日制と積立休暇制度を導入。若手応募者が2倍になり、採用力アップ。
「家庭優先できる働き方」を訴求した求人で効果抜群。
🏢【サービス業B社】
メンター制度+キャリア面談を制度化し、離職率が前年比15%減少。
特に新卒・若手の定着に寄与。
🏢【小売業C社】
時給を60円以上アップ+就業規則の見直しで申請。制度説明会の開催が信頼獲得にも。
5. 申請スケジュールと流れ【2025年度:第8回以降】
📅 今後の申請受付スケジュール
| 回 | 受付期間 | 予定社数 |
|---|---|---|
| 第8回 | 令和7年12月2日(月)〜12月5日(金) | 140社 |
| 第9回 | 令和8年1月8日(木)〜1月15日(木) | 140社 |
| 第10回 | 令和8年2月2日(月)〜2月6日(金) | 140社 |
※申込多数の場合は抽選制。
※抽選結果は受付終了から7営業日以内に通知。
📋 申請の流れ(簡易版)
- 事前エントリー(エントリー期間に専用フォームから)
- 制度の実施・周知・運用
- 賃金引上げ(時給換算60円以上)+3か月以上維持
- 実績報告書・証憑の提出
- 審査・支給決定・振込
6. よくある質問(Q&A)
Q1. 今から制度導入しても間に合いますか?
A:はい。事前エントリー後に導入し、実施記録が残っていれば対象です。
Q2. 制度は何個導入すればよいですか?
A:賃金引上げに加えて、対象制度1つ以上の導入でOKです。
Q3. フォーマルに導入していない制度も対象になりますか?
A:対象になるには「制度文書化・従業員説明・記録」が必要です。
Q4. 奨励金は先に支払われますか?
A:いいえ。制度実施後に証憑を提出し、審査を経て支給されます。
Q5. 他の助成金と併用可能ですか?
A:目的が重複しない限り、併用可能な場合があります。
Q6. 賃上げ後に減額したらどうなりますか?
A:返還対象となる可能性があります。最低3か月は維持が必要です。
7. 成功のポイントと注意点
🎯 成功のコツ
- 制度の記録(説明会・対象者・利用者)を必ず残す
- 賃金アップ対象者を10人確保して満額支給を狙う
- チェックシートや様式を確認しながら準備を進める
- 専門家の無料派遣制度を活用する
⚠️ 注意点
- 導入制度が法定制度のみの場合は対象外
- 対象者の賃金が後に下がると返還の可能性あり
- 書類提出に不備があると不支給となる場合あり
🔚 まとめ|今すぐやるべき3ステップ
- 東京都の特設ページにアクセス:公式サイトはこちら
- 取り組み診断(全10問)で自社状況をチェック
- 申請ガイド・支給要領・別表1を確認し、エントリー準備を開始!
手取り時間創出・魅力ある職場づくり推進奨励金
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