① この補助金はなぜ注目されているか?
「IT導入補助金」は、中小企業や小規模事業者が業務の効率化やデジタル化(DX)を進めるために、ITツール導入費用の一部を国が支援する制度です。
とくに2025年度は、「インボイス対応類型」や「セキュリティ対策推進枠」など、時流に合った類型が用意され、より多くの事業者が申請しやすい仕組みになっています。
今回は、2025年7月に発表された最新の採択結果をもとに、
- どんな申請が通ったのか?
- 採択されやすい事業者の特徴
- 今後に向けた準備のポイント
をわかりやすく解説します。
次回公募締切:2025年8月20日(水)17:00なので、検討される方はお早めのご準備を!
② 採択結果の要点(2025年第2次公募)
📅 発表日:2025年7月24日
📌 対象:第2次公募(IT導入補助金2025)
類型 | 申請件数 | 採択件数 | 採択率 |
---|---|---|---|
通常枠 | 3,516件 | 1,447件 | 41.1% |
インボイス対応枠 | 7,609件 | 3,592件 | 47.2% |
セキュリティ対策推進枠 | 164件 | 89件 | 54.3% |
複数社連携枠 | 3件 | 3件 | 100.0% |
📌 注目トピック
- インボイス対応枠は、前年までの採択率90%超から大幅ダウン(5割未満)
- セキュリティ対策推進枠は、前回7件→今回164件と急増
- 通常枠も競争激化、採択率4割前後
③ 採択傾向の分析|3つの成功ポイント
✅ 成功ポイント1:課題に対する「具体的な解決策」がある
「とりあえずITを入れる」ではなく、
業務課題に対して、何をどう解決するのかが明確な申請が評価されています。
例:
- 手作業の見積作成 → クラウド見積ソフト導入
- 電話予約の混乱 → WEB予約システム導入
- 労務管理の負担 → クラウド勤怠+給与連携導入
✅ 成功ポイント2:「効果」が数値で示されている
- 「作業時間20時間削減見込み」
- 「売上5%向上を目指す」
- 「クレーム削減に貢献」
のように、定量的な成果が盛り込まれていると、説得力が増します。
✅ 成功ポイント3:「事業規模に合った計画」
従業員数名の小規模事業者でも、実態に合った導入プランを提示していれば採択されるケースが多く見られました。
④ 採択されやすい事業者の特徴
以下のような業種で多くの採択事例が確認されました:
- 地域の建設会社:受発注・図面管理のクラウド化
- 製造業:工程・在庫管理のIT化
- 医療・介護:勤怠や予約管理のクラウド導入
- 小売・飲食:POS+電子請求書+インボイス対応レジ
✨ 共通点は、「社内の困りごとを具体的にITで解決しようとしている」こと。
⑤ セキュリティ枠は今がチャンス!
2025年度第2次では、セキュリティ対策推進枠の申請が急増し、164件中89件が採択されました(採択率54.3%)。
前回の採択率は100%だったため、まだ狙いやすい枠といえます。
💡【補足】IPAって?
IPA(情報処理推進機構)は、経済産業省が運営する、ITやセキュリティの安全な導入を支援する専門機関です。
IT導入補助金の「セキュリティ対策推進枠」では、IPAが信頼性を認めた製品・サービスだけが補助対象となっています。
たとえば、
- パソコンをウイルスや不正アクセスから守る「セキュリティソフト」
- ネットワークを外部攻撃から防ぐ「UTM(ルーターのような装置)」
- 社内データを自動で守る「クラウドバックアップ」
- 不審な動きを検知して対策する「EDR(エンドポイント監視ツール)」
など、中小企業でも導入しやすいセキュリティ対策が多く対象です。
「何を入れればいいかわからない」という企業でも、IPAの認定リストをもとに選べるので、安心して申請できます。
⑥ よくあるNGパターンと改善策
❌ 抽象的な目的しか書いていない
「業務改善のため」といった表現だけでは伝わりません。
❌ IT導入と課題がつながっていない
補助金対象ツールと解決したい課題が噛み合っていないケースは多く見られます。
✅ 改善のコツ
- 「現場で何が困っているか?」を明確にする
- 「それをどうITで解決するのか?」をセットで書く
- 効果はなるべく数字で表現する
⑦ 同様の申請をお考えの方へ(無料相談のご案内)
今回の採択傾向を見ても、早めの準備が採択への第一歩です。
💬 無料相談受付中です!
「うちの業種でも対象になる?」「このツールって通る?」
など、お気軽にご相談ください。
⑧ 次回スケジュールの確認はこちら
最新の公募情報や締切は以下の公式ページでご確認いただけます:
🔚 まとめ
- インボイス対応枠は競争激化、採択率は50%未満に急落
- セキュリティ枠は申請増も、採択率は比較的高めで狙い目
- 採択されやすいのは、「課題が明確+成果が数字で見える」事業者
- 小規模でも採択多数。丁寧な計画が成功のカギ!
次回公募締切:2025年8月20日(水)17:00なので、検討される方はお早めのご準備を!
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