不採択にならないためのチェックリスト&NG例つき徹底解説(2025年 第10回対応)
✅ はじめに|助成金を「戦略的に使う」時代へ
中小企業の経営者・ご担当者の皆さま、設備投資でこんな悩みはありませんか?
- 導入したい機械はあるが、費用が高すぎる
- 自社の競争力を強化したいが予算が足りない
- 助成金や補助金を申請したいけど、よくわからない
そんな方にこそ知ってほしいのが、東京都の「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」です。
2025年(令和7年度)の第10回募集が始まり、最大2億円の助成金が受け取れるチャンスとなっています。
✅ 制度の概要|最大2億円の助成が受けられるチャンス!
東京都が実施する「躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」は、
中小企業の成長・競争力強化を目的に、設備導入を支援する返済不要の助成制度です。
📌 基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
対象 | 東京都内に本社・拠点を置く中小企業者等 |
助成額 | 最大1億円(要件により2億円まで拡充) |
助成率 | 最大4/5(区分・拡充要件による) |
対象経費 | 機械装置、IT機器、ソフトウェア、搬入・設置費 など |
申請方式 | Jグランツによる電子申請(事前予約必須) |
🧮 助成率・助成額の詳細(2025年第10回)
区分 | 通常の助成率 | 拡充条件あり | 助成上限額 |
---|---|---|---|
Ⅰ. 競争力強化 | 最大1/2 | 最大3/4(賃上げ・ゼロエミ) | 最大1億円(特例で2億円) |
Ⅱ. DX推進 | 最大2/3 | 最大4/5 | 最大2億円 |
Ⅲ. イノベーション | 最大3/4 | – | 最大2億円 |
Ⅳ. 後継者チャレンジ | 最大2/3 | – | 最大2億円 |
Ⅴ. アップグレード促進 | 最大3/4 | – | 最大2億円 |
✅ スケジュール(2025年版)
ステップ | 期間 |
---|---|
申請予約期間 | 2025年8月22日(金)~9月24日(火) |
申請書提出期間 | 2025年9月19日(木)~10月2日(水) |
書類・面接審査 | 2025年10月~2026年1月末 |
採択結果発表 | 2026年2月上旬(予定) |
事業開始可能日 | 2026年3月1日以降 |
📌 注意:申請予約をしていない場合、申請自体ができません!
忘れずに予約登録を済ませておきましょう。
✅ 自社が対象になる?5つの申請区分から選択
導入目的に応じて、以下の区分から1つを選んで申請します。
区分 | 内容の概要 |
---|---|
Ⅰ. 競争力強化 | 生産性向上、業務効率化を目的とした設備導入 |
Ⅱ. DX推進 | デジタル技術やIT導入による業務改善 |
Ⅲ. イノベーション | 新商品・新技術・新サービスの開発 |
Ⅳ. 後継者チャレンジ | 事業承継に伴う新体制での新規事業など |
Ⅴ. アップグレード促進 | 高度化・先端化による企業価値の向上 |
✅ 申請前チェックリスト|10の確認項目
以下の項目にすべて「✔」がつけば、申請の準備はほぼ完了です!
チェック項目 | ✔ / ✖ |
---|---|
導入予定の設備は1基50万円以上(税抜)ある | ✔️ / ✖️ |
選択した事業区分(Ⅰ〜Ⅴ)が明確で、事業内容と一致している | ✔️ / ✖️ |
事業計画書に「導入前の課題」と「導入後の効果」が明記されている | ✔️ / ✖️ |
Jグランツのアカウントを取得し、電子申請の準備ができている | ✔️ / ✖️ |
導入設備は東京都内または1都6県に設置される予定である | ✔️ / ✖️ |
対象経費(機械、ソフト、搬入費など)の見積書を用意済み | ✔️ / ✖️ |
他の補助金・助成金との重複申請がない | ✔️ / ✖️ |
導入予定日が助成対象期間内(2026年3月1日以降)に収まっている | ✔️ / ✖️ |
必要な許認可・届出が取得済み、または取得見込みである | ✔️ / ✖️ |
事業計画に「都内経済への波及効果(雇用など)」が記載されている | ✔️ / ✖️ |
⚠️ 対象外設備と注意事項【見落としがちなNG例】
助成金の対象になるのは、法人が保有する固定資産(資産計上)されるもののみです。
❌ 対象外の代表例
- 建物・建物付属設備(空調、電気工事など)
- 自動車・バイク(営業・配送用含む)
- 工具類・消耗品・オフィス用品
- リース契約・サブスク(所有権が移らない設備)
✅ ポイント:所有権が自社にあり、かつ50万円以上の資産が対象。
🔍 不採択になりやすい「NG申請書」とは?
採択率は年によって上下しますが、以下のような申請は非常に不利になります。
NG申請の特徴 | 理由 |
---|---|
抽象的な事業目的(例:「業務効率化のための導入」) | 具体性がなく評価されにくい |
効果が定量的に示されていない | 数値的裏付けがないと信頼性が低い |
他社との差別化が不明確 | 独自性が伝わらない |
対象経費の根拠が弱い | 見積書や比較資料が不足している |
提出スケジュールに遅れ | 書類不備や期限遅れは即失格 |
🧠 採択される計画書に共通する3つの特徴
✅ 1. Before → After構成が明確
「現在の課題 → 設備導入 → 効果」の流れが筋道立っている
✅ 2. 数字と図解で説得力を高めている
「〇〇%削減」「新顧客△社獲得」などの定量的記述が多い
✅ 3. 都内への波及効果が記載されている
雇用増・技術革新・地域連携などの具体例あり
📍 地域・設備設置要件もチェック!
- 設備の設置場所は「東京都内」または「1都6県(神奈川・埼玉・千葉・群馬・栃木・茨城・山梨)」に限られます
- ただし、都外設置の場合は「東京都内に本店登記」があることが条件です
📣 まとめ|助成金は“もらえたらラッキー”ではなく“勝ち取りにいく”もの
この制度は、中小企業が大きな一歩を踏み出すための追い風になります。
受け身ではなく、戦略的に活用する姿勢が採択の鍵です。
- ✔ 明確なビジョンを持ち
- ✔ 数値で効果を示し
- ✔ 地域と連携した展開を描く
これができれば、最大2億円の支援が現実になります。
ぜひ本記事を参考に、準備を進めてください!
公式ページ👉 「東京都_躍進的な事業推進のための設備投資支援事業ページ
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