1. はじめに:中小企業に押し寄せるDX化の波
「紙やExcelで手作業管理している中小企業の皆さまへ」
近年、働き方改革や生産性向上の流れを受けて、企業規模を問わず「DX(デジタルトランスフォーメーション)」が求められています。
特に中小企業では、人手不足や業務の属人化が深刻な課題です。そこに追い打ちをかけるように、紙ベースの管理や手作業による事務処理の非効率さが、日々の業務を圧迫しています。
そんな中、注目されているのが、自治体によるDX支援制度。品川区では令和7年度に「デジタル技術活用推進助成(ソフトウェア)」をスタートし、中小企業のソフトウェア導入に最大80万円を助成します。クラウド型やAI搭載ソフトへの切り替えで、生産性アップと働き方改革を同時に実現しませんか?
2.品川区のDX補助金とは?対象ソフトや条件を解説
令和7年度の本制度では、主に会計、経理、人事、総務、営業などのバックオフィス業務のデジタル化を対象に、以下の要件を満たす企業へ助成金が交付されます。
✅ 助成金の概要
- 上限額:80万円
- 助成率:2/3(千円未満切捨て)
- 申請期間:令和7年5月12日(月)〜令和8年1月30日(金)17時必着
- 申請方法:オンライン申請(先着順)
📌対象ソフトの要件
以下をすべて満たす必要があります:
- 事務作業の省力化・自動化を目的とした導入であること
- 自社で1年以上継続して行っている事業内で使用すること
- クラウドまたはAIを活用したパッケージ製品
- 過去5年以内にリリースまたはバージョンアップされた製品
- 申請年度内(令和7年4月〜令和8年3月)に導入・稼働・支払が完了すること
- 初めて導入する製品であること(更新・買い替えはNG)
助成金は「導入費だけ」ではありません。以下のような経費も対象です
- ソフトウェア・クラウドの購入・借用費
- 初期設定・カスタマイズ費用(上限:助成対象経費の30%まで)
- 導入に伴う技術指導・研修費用(上限:20%まで)
- クラウドサービス利用料・保守費用
- 消費税も対象経費に含む
📊図解で理解する!改善ステップのイメージ
制度の対象となるには、「改善」がキーワードになります。
以下の図をご覧ください:
このように、ExcelやWordなどの手作業管理から、オンプレ型ソフト、最終的にクラウド型またはAI搭載型ソフトへ改善していく流れが理想とされています。
改善対象 | ソフト例 | 効果 | 助成対象 |
---|---|---|---|
勤怠管理 | ジョブカン、KING OF TIME | 自動化、省人化 | ◎ |
会計・請求業務 | freee、マネーフォワード | 自動仕訳、経理作業削減 | ◎ |
顧客管理 | Salesforce、Zoho CRM | 営業支援、業務の可視化 | ◎ |
定型業務の自動化 | RPAツール | 手作業の削減 | ◎ |

※「クラウド型・AI搭載ソフト」であっても、広く販売されているパッケージ製品に限られます。
(例:スクラッチ開発や表計算ソフト等は対象外となる場合があります)
💡補足解説
- オンプレミス型:パソコンにインストールして使うソフト。社内サーバーに依存。
- クラウド型:インターネット経由で利用可能。社外でもアクセス可、更新も自動。
今回の助成金では、クラウド型やAI機能搭載ソフトへのアップグレードが特に推奨されています。
- Excel/Wordだけの運用は対象外ですが、それをクラウド型やAI活用ソフトに「改善」することが補助の対象になります。
- 「オンプレミス」から「クラウド型」への移行も対象になる可能性が高いですが、初導入かつ、バージョンアップではないことが条件です。
- 改善内容に省力化や生産性向上の明確な根拠(定量的・定性的)が求められます。
📌まとめ
図解のように、「現状」→「改善(オンプレミス)」→「さらに改善(クラウド・AI)」というステップでの前向きな変化を示すことが、助成金採択のポイントとなります。
自社の業務で「どこをどう改善できるか」を図式で見える化することで、申請書の説得力もグッと上がりますよ。
3.対象外となるケースに注意!
以下のような場合は助成対象外になるため、注意が必要です:
- ExcelやWord、セキュリティソフトなどの汎用ソフト
- 既存ソフトのバージョンアップや買い替え
- パソコンやタブレットなどのハード機器
- スクラッチ開発(オーダーメイドシステム)
- ECサイトやホームページ制作
申請の流れと提出書類
📝申請ステップ
- オンラインで申請(DX推進専用サイト)
- 書類審査・ヒアリング
- 採択通知 → ソフト導入 → 経費支払
- 実績報告 → 助成金交付
📂提出書類例
- 事業計画書・資金計画(区指定様式)
- 製品パンフレット、見積書
- 納税証明書、登記簿謄本(法人)
- 開業届(個人事業主)
4.活用事例と今後の展望
ある企業では、RPA導入により請求書作成作業を90%削減。人手不足だったバックオフィスが効率化され、営業活動に注力できる体制へと移行できました。
こうした実績を重ねていくことで、地域の中小企業が持続可能な経営体制を構築し、品川区全体の経済力向上につながっていくことが期待されます。
まとめ:今こそ、補助金で“本気のDX”を。
品川区の「デジタル技術活用推進助成(ソフトウェア)」は、単なる費用補助ではなく、中小企業の“本気のDX化”を後押しする貴重なチャンスです。
- 補助額:最大80万円
- 対象:クラウド・AI・自動化ソフト導入
- 申請は先着順、早い者勝ち!
「ウチの業務にも当てはまるかも…」と思ったら、今すぐチェックしてみましょう。
申請やソフト選びに迷ったら、品川区のDXコーディネーターに相談することも可能です。
今が“動き出すタイミング”です。
まずは相談から、一歩踏み出してみましょう。
🔗 参考リンク・申請詳細
👉公式サイトはこちら(デジタル技術活用推進助成(ソフトウェア)_品川区)
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